【S&P500】積立投資vs暴落時に買う、勝つのはどっち?40年間のシミュレーションで判明!

投資初心者必見!定期積立(ドルコスト平均法)と下落時のみに買う押し目買い、長期投資ではどちらが効果的?

40年間のS&P500投資シミュレーション結果を元に、両戦略のメリット・デメリットをわかりやすく解説。投資戦略選びの参考に、ぜひご覧ください。

この記事の要約
  • 積立は、下落で買う戦略より長期的に高リターン
  • 下落タイミングを狙わず、定期的な投資が有利
  • 「市場のタイミングを計るべきではない」

定期積立vs押し目買いを比較:どちらが儲かる?

一定金額をつみてる「ドルコスト平均法(DCA)」と下落時に買う「押し目買い戦略」とは、どちらも投資家にとって魅力的な方法です。

しかし、超長期的にどちらが優位かについては、それぞれのリスクとリターンを検討する必要があります。

ここでは、両戦略の違いと、それぞれのメリット・デメリットを解説し、40年間のS&P500投資シミュレーションの結果を比較することで、どちらがより効果的なのかを検証します。

積立NISAでおなじみ、ドルコスト平均法(DCA)とは?

引用元:マネックス証券

ドルコスト平均法(DCA)は、市場のタイミングに関係なく、定期的に一定額を積立投資する手法です。この戦略は、市場が上下しても、購入価格が平均化されるため、リスクを分散しやすく、長期的なリターンが期待できます。特に上昇市場では有効です。

実は、積立NISAでは、自動的にドルコスト平均法が採用されていることになります。

DCAのメリット

  • 市場のタイミングを気にせずに投資を続けられる
  • 長期的に市場の成長に伴うリターンを最大化できる
  • リスク分散効果が期待できる

DCAのデメリット

  • 急落相場ではリターンが減少する可能性
  • 短期的な上昇相場では機会損失の可能性

下落時だけ買う、押し目買い戦略とは?

押し目買い戦略は、市場が一定の割合(例:5%や10%)下落したときにのみ投資する方法です。

この戦略は、割安な価格で資産を購入できるチャンスを活かしますが、キャッシュが投資されずに待機するリスクもあります。

押し目買いのメリット

  • 市場が下落したときに割安で購入できる
  • 短期的なボラティリティが高い場合にリターンが期待できる

押し目買いのデメリット

  • 市場が上昇しているときにキャッシュが投資されないリスクがある
  • 下落タイミングを逃すとリターンが減少する可能性がある

【S&P500で検証】積立vs押し目買い!40年間投資したらどうなる?

S&P500毎月100ドル積立vs週足-5%下落で一括投資

S&P500毎月100ドル積立vs週足-10%下落で一括投資

戦略投資元本 (USD)トータルリターン (USD)評価損益率
定期積立(ドルコスト平均法)$52,100$372,400+614.78%
週足-5%下落時の一括投資$50,100$280,863+460.61%
週足-10%下落時の一括投資$47,200$233,426+394.55%

1983年から2023年までの40年間のS&P500投資をシミュレーションした結果を示します。

毎月100ドルを投資した場合の、DCAと押し目買い戦略(週足で-5%、-10%下落時に一括投資)の最終的な資産価値を比較しています。

補足

  • 定期積立(ドルコスト平均法): 毎月100ドルをS&P500に投資する方法です。
  • 押し目買い戦略: 週足でS&P500が-5%または-10%以上下落した週に、その月までプールしていた資金を一括で投資する方法です。

このシミュレーションでは、定期的な投資を行うDCAが、キャッシュを保持し下落時のみ投資する押し目買い戦略を超えるリターンを示しています。

これは、特に市場が長期的に上昇傾向にある場合、投資を待つよりも定期的に投資し続ける方が有利であることを反映しています。

また、押し目買い戦略では、投資機会を待つためにキャッシュを保有しておく必要がありますが、その間に市場が上昇した場合、機会損失が発生する可能性があります。

【結論】長期投資はドルコスト平均法(DCA)が有利!

押し目買い戦略は短期的なボラティリティや市場下落時に有効ですが、超長期ではドルコスト平均法(DCA)の一貫した投資方法の方が優れたリターンを生む可能性が高いです。

市場に長期間投資し続けるDCAの方が、タイミングを測るリスクを避け、より安定した成長を享受できるためです。

投資の神様ウォーレン・バフェットも、「市場のタイミングを計ろうとしてはいけない」という言葉を残しています。

彼の言葉通り、長期投資においては、市場のタイミングを予測するのではなく、着実に投資を続けることが重要であると言えるでしょう。

ただし、投資対象や市場環境によって最適な戦略は異なる場合があるため、ご自身の投資目標やリスク許容度に合わせて慎重に検討することが重要です。

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